学びをはぐくむカリキュラム

少人数ゼミと卒論執筆を軸とするカリキュラム

国際文化学部のカリキュラムは、学生それぞれの成長に寄り添うことができるよう、少人数の演習科目(ゼミナール)卒論執筆に主眼を置いて、段階的に構成されています。

ゼミが全学年・全学期で必修となっているのは、学内唯一であるだけでなく、全国的に見ても珍しい、国際文化学部の大きな特徴です。大学には高校までのようなクラスや教室がないため、入学直後は戸惑う新入生も少なくありませんが、国際文化学部では1年生からゼミが始まるため、そうした心配はありません。 和気あいあいとした雰囲気の中で教員と身近に接し、ゼミの仲間たちと語り合うことは、大きな知的刺激をもたらします。

各ゼミでの学修の最終目標は、卒業論文の執筆です。こちらも他学部の大半とは異なり必修となっています。関心のある分野について自分でテーマを設定し、資料を読み込み、考えを深め、正確に書くという、大学の学びのまさに総決算です。アカデミックであると同時にクリエイティブな学術論文の執筆経験を通じて、社会に出てからも物事を批判的・多角的に考えるための確固とした「方法」が身につくだけでなく、「おもしろきこともなき世をおもしろく」生きていくための糧が得られるでしょう。

学部のカリキュラムは、系・コース制と密接に連動しています。まず2年生で大きく3つの系に分かれた後、3年生では系の中から2つのコースのいずれかを選択、各教員の個別ゼミに配属されます。このような流れをたどることで、自分の興味や関心を自然に意識し、研究テーマを徐々にしぼりこんでいくことができます。大学で何を学びたいのか、入学時に決まってなくても大丈夫。ゆっくり時間をかけて、たっぷり迷って、自分だけのテーマを見つけて下さい。

各年次のカリキュラム概要

1年次

少人数のゼミ科目「基礎演習」において、大学での学修方法の基礎を学びます。複数の教員が担当するオムニバス講義「文化コース基礎論」「文化のダイナミズム」では、文化についての幅広い教養を身につけます。これらの科目には、各教員の研究分野や人柄に親しみ、2年次以降の系・コース選択の参考にする意味もあります。

第一・第二外国語は、英語・フランス語・ドイツ語・中国語・韓国語の5カ国語から選択。自由選択外国語として、ロシア語・スペイン語・イタリア語・ラテン語・タイ語の5カ国語も、1年次から履修することができます。

2年次

2年生より3つの系に大きく分かれます。各系の「導入演習」において、研究のための本格的な少人数指導がスタートします。「系・コース専攻部門」の各講義では、教員がそれぞれの研究成果を活かした、より深く掘り下げた専門的な議論が展開されます。

2年次からは、学部独自の「研究旅行奨励制度」に応募することができます。また、「海外語学学修」を通じて、海外派遣留学や短期語学研修の成果を単位として認定することも可能です。

3年次

3年生になると、系にある2つのコースのいずれかを選択します。各コースには4名の専任教員による4つのゼミがあり、それらのひとつに所属して「専門演習」を履修し、次年度の卒論執筆に向けた指導を受けます。「専門演習」は、4年次の「卒論演習」と合同で行なわれますので、先輩たちからも親しくアドバイスを受けることができます。

文献資料を読解するための専門的語学力の養成を目指し、3年次に「専門外国語部門」が設けられていることも、国際文化学部だけの大きな特徴です。

4年次

いよいよ卒業論文を執筆します。「卒論演習」では、自分でテーマを設定し、これまで培った研究ノウハウと専門知識をフルに活かして、主体的に考察を進めます。完成後は卒論文集を製作するゼミもあり、4年間の学びの成果を手にとって読むことができるのは、何にも代えがたい喜びです。卒論の質とモチベーションの向上を目指して、学部独自の「卒業論文表彰制度」を実施しています。

卒業

関連リンク

学部の系・コース制やカリキュラムについてさらに詳しく知りたい方は、「新入生履修案内」をご覧下さい。

各授業の内容についてさらに詳しく知りたい方は、シラバスをご覧下さい。