お知らせ
2024/12/14 学部主催イギル・ボラ監督講演会(映画『記憶の戦争』上映付)を開催しました
2024年12月14日(土)、西南学院百年館ホールにて、国際文化学部主催 “映画✕世界” 学術講演プログラム第2弾を実施しました。
韓国の若手ドキュメンタリー監督が「“ベトナム戦争” 時に韓国軍による民間人虐殺」の歴史を追いかけます。
2019年、ベトナム戦における被害者102名が求めたのは、韓国政府とベトナム政府が共同で真相を究明し、共に歴史の真実を共有すること。当時、被害にあった多くの方々の中には、聾唖であるために、歴史を「語る」ことの困難を抱えた方もおられる中、気鋭のドキュメンタリー監督イギル・ボラ氏は、自らCODA(聾唖の両親の下に生まれた清聴児)としての特性を生かし、手話や筆談を巧みに用いて、こうした方々の貴重な「語り」を汲み取ります。

この学術講演会は一般公開して実施され、学生及び一般計120人余りが来場しました。映画『記憶の戦争』(Untold/2023)の上映に続いて、イギル・ボラ氏(ドキュメンタリー映像作家)より、ベトナム戦がどう語られ、そこに疑問を持ち、取材を始めるにいたった経緯を話してくださいました。講演は、一般公開して実施され、また日韓通訳者と手話通訳者の2重通訳を招くことで、日本と韓国の、そして清聴者と難聴者が、ともに議論に参加できるスタイルで実施されました。40分にわたって活発なやりとりが交わされ、参加者と講演者が互いの解釈を提示して理解を深めました。
イギル・ボラ/이길보라/Bora Lee-Kil 1990年生。聾者の両親のもとに生まれたことを、語り手として天賦の才と自覚し、文章を書いたり、映画を撮っている。8歳からはCODAとして聾者の通訳を始め、18歳の時、高校を中退してクラウド・ファンディングで集めた資金を手に東南アジアを旅する。その旅行記「道が学校だ」(2009)と「ロードスクーラー」(2009)を出版し話題になる。帰国後、難関の韓国芸術総合学校に入学し映画製作を学ぶ。自らの両親を温かい視点で描いた『きらめく拍手の音』(Glittering Hand , 2014)は、第14回山形国際ドキュメンタリー映画祭出品、第8回女性人権国際映画祭では観客賞を受賞した。この他、米国の東アジア人類学会(Society for East Asain Anthropology)で2020年にDavid Plath Media Awardを受賞。

【ご参考】
2024年度国際文化学部主催 “映画✕世界” 学術講演プログラム
第1弾 2024年11月22日 藤本高之講演会+『青いカフタンの仕立て屋』上映
第2弾 2024年12月14日 イギル・ボラ監督講演会+『記憶の戦争』上映
第3弾 2024年1月11日 岡田泰弘・柳澤幾美講演会+『権力を恐れず真実を』上映
第4弾 2025年2月23日 ウスビ・サコ講演会+『禁じられた歌声』上映
