教員紹介

片山 隆裕

ゼミのテーマ

東南アジアの人々と社会に関する文化人類学的研究

 東南アジア大陸部(タイ、ラオス、カンボジアなど)における開発と文化の相互作用や人の移動をめぐる諸問題に関する文化人類学的研究を行っています。特に、ジェンダー、エスニシティ、ツーリズム、エイズなどの諸問題について考えます。また、アジア太平洋戦争期における「東南アジアにおける日本人と日本軍」についても関心を持っています。

ゼミの紹介

 片山ゼミが取り組むのは「文化人類学」および「東南アジア研究」という分野です。フィールドワーク(現地調査)と比較研究という方法論を特徴として 20 世紀初頭前後から発展してきた文化人類学は、近年のグローバル化の中で新たな展開を迎えています。片山ゼミでは文化人類学の学説史や理論を概観するとともに、東南アジア大陸部諸社会をフィールドとして、ポストコロニアル、オリエンタリズム、グローバリゼーション、トランスナショナリズムなど近年のテーマに関わりのあるさまざまな課題について取り組んでいます。また、3年次の3月上旬頃に東南アジアへの「ゼミ研修旅行」(1週間程度)を、4年次の9月中旬頃には「休暇村南阿蘇」で「ゼミ研修合宿-卒業論文中間報告会」(2泊3日)を実施します。

ラオスの世界遺産都市・ルアンパバーンにて
タイ北部のパダウン族と記念写真をとるゼミ生

履修希望科目

 1年次には、「基礎演習(9)A/B」「文化コース基礎論 e」(いずれも、比較文化コースに関連するもの)と「文化のダイナミズム A/B」を受講して、文化理解、比較文化の基礎を学んで下さい。2年次、3年次には、「比較文化論」「比較社会文化論」「文化人類学」「文化社会学」「日本民俗学」などの科目を履修して下さい。文化理解と密接に関わる外国語の学習も大切です。また本ゼミを希望する人は、「タイ語 A/B」も履修して下さい。

これまでの卒論テーマ

 タイにおけるジェンダーと売買春、タイの日本食文化、シンガポールの華人社会の研究、バリ島人のコスモロジー、日本と韓国の敬語の比較、イギリスのインド系住民のエスニシティ、外国人出稼ぎ労働者の人権問題、日本人の身体観とジェンダー、月経用品の文化誌、映画「男はつらいよ」の研究、少女漫画にみられる女性像の変化、ヴィーガニズムの研究、など(注:実際の卒論タイトルを簡略化したものを含みます。)

自己紹介

 熊本県阿蘇郡南阿蘇村(水の生まれる里)出身。大学では教育学部で教育心理学を勉強後、大学院から文化人類学に転向。卒業論文のテーマは「韓国親族の構造分析」でした。しばらく、韓国や日本の農山村、漁村でフィールド・ワーク(の修行)をした後、タイに魅了され、現在はタイを中心に東南アジア研究を行っています。フィールド・ワーク中に、現地の人たちと食事とお酒で語らい、共に歌い共に踊りながら一体感を感じるのが何よりの楽しみです。趣味は 100 km以上を走るウルトラマラニック、スキューバ・ダイビング。著書に『アジアの文化人類学』(ナカニシヤ出版、1999 年、編著)、『民族共生への道-アジア太平洋地域のエスニシティ-』(九州大学出版会、2003 年、編著)、『アジアから観る、考えるー文化人類学入門』(ナカニシヤ出版 2008 年)などがあります。

読書案内

■ 綾部恒雄(編) 『文化人類学 20 の理論』 弘文堂 2006 年
■ 綾部真雄 『タイを知るための 72 章』 明石書店 2014 年
■ ヴィクター・ターナー、山口昌男(編) 『見世物の人類学』 三省堂 1983 年
■ 中島和男・片山隆裕(編著) 『戦争を歩く・戦争を記憶する』 朝日出版社 2019 年
■ 満田康弘 『クワイ河に虹をかけた男─たった1人の戦後処理』 梨ノ木舎 2011 年
■ 柳田國男 『遠野物語・山の人生』 岩波文庫 1976 年
■ 山下晋司(編) 『文化人類学入門─古典と現代をつなぐ 20 の理論』 弘文堂 2005 年
■ 山下晋司(編) 『公共人類学』 東京大学出版会 2014 年

おすすめサイト

■ タイ国政府観光庁(https://www.thailandtravel.or.jp/Tourism/
■ チュラーロンコーン大学(https://www.chula.ac.th/en/
■ バンコク週報(https://bangkokshuho.com/

関連リンク